日本の食品自給率

日本における主要品目の自給率は以下の通りです。

米:97%
小麦:15%
大麦:12%
いも類:73%
豆類:8%
野菜:80%
*農林水産省が発表した統計より

昔から日本の主食である米の自給率は97%と高水準となっています。
稲作は古くからおこなわれており、近年のパン食化も考えると、前年同等の収穫があれば輸入米に頼ることは無さそうです。

小麦も古くから主要穀物として消費されていますが、こちらは自給率15%となっています。
うどんで有名な香川県の讃岐うどんも、国産とオーストラリア産の小麦をブレンドして作っているようです。
日本食であるうどんを提供するためにも、外国産の小麦を使うしかないというのが現状です。
それに加えパンやピザなどが好まれるようになり、小麦の消費量は緩やかに増え続けています。
米の消費が減り、小麦を必要としているのが現在の日本の主食事情と言えるのではないでしょうか。

大豆・小豆などの豆類ではさらに自給率が低く、8%という現状。
豆腐や餡子など、古くから食されている日本食の代表的な食べ物も、輸入に頼らざるを得ない状況にあるようです。

野菜に関しては80%と高水準を維持しているように見えます。
しかし、これは国内で生産・栽培された野菜であり、元となるタネは90%以上が輸入されたものです。
ホームセンターなどで売られている種の裏を見てみてください。
原産国はほぼ海外です。国内産の種に出会うことは稀であることが分かると思います。
生産過程は安心できるものでも、元となるタネが海外から輸入されているとなると、安全が完全に担保されたとは言えないように思います。

また、投稿を行っている今現在(2022年9月14日時点)は、円安に歯止めが効かず二十数年ぶりの円安となっています。
ウクライナとロシアの戦争など、様々な国際情勢からくる物価上昇の煽りを受け、国内に流通している様々な商品の値上がりが止まらない状況です。

コロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、野菜が高いから自分で育ててみよう!という人が増えているのも事実です。
それを表すように、休日のホームセンターの混雑は数年前では考えられない程です。
「自給自足を目指す」
言うは易く行うは難し。
簡単なことではないのは承知の上ですが、自分でやってみて、生産の苦労を味わうことで、本当の物の価値を感じることができるのではないかと考えています。